倍率とは配当倍率(オッズ)のことです。
倍率2倍なら
1ドルをベットして勝てば2ドルが戻ってくることで、ここまでなら簡単ですよね。間違えやすいのは、自分がベットした1ドルを含めて2ドルが戻ってくるということです。つまり損益としては1ドルですね。
私は初め、倍率が2倍というのは損益が+2ドルだと思っていました。自分がベットした1ドルを含めて3ドルが戻ってくると。
なぜそう思ったのかは、ベットした2倍(+2ドル)の利益が倍率2倍だと勘違いしたのです。
倍率3倍なら
とすれば、倍率3倍の勝負で1ドルをベットして勝てば、自分がベットした1ドルを含めて3ドルが戻ってくることですね。つまり損益としては2ドルになります。
損益計算は
(自分のベットした額 × 倍率)-自分がベットした額
となります。
倍率3倍の勝負に10ドルをベットして勝ったときは
(10ドル × 3倍)-10ドル=20ドル が利益となります。
倍率3倍ならベットした額の3倍が利益になると、自分が良いように勘違いしていたのですね。
ゲームでの表記
ゲームで「2 for 1」「1 to 1」「1 : 1」「1 win 1」といった表記を見たことはありませんか。
例えばルーレットなら、右端に「2:1」という表記が3箇所あります。これが倍率(オッズ)を表していますが、表記には決まり事があるのでそれをまずご紹介します。
勝った時の金額に賭けた金額が含まれる表記
「 2 for 1 」や「3 for 1」のような場合
これは(勝った時の金額)for(賭けた金額)を表します。
ここで注意しなければならないのは、勝った時の金額に賭けた金額が含まれることです。
利益としては「勝った時の金額ー賭けた金額」となります。
勝った時の金額に賭けた金額が含まれない表記
「1 to 1」や「2 to 1」、「1 : 1」や「2:1」のような場合
この場合は
(利益) to(賭けた金額)
(利益):(賭けた金額)
となります。
上記のルーレットの「2:1」は、「利益2:賭けた金額1」で倍率3倍の表記ですね。
また、「1 win 1」や「1 win 2」のような場合は
(賭けた金額)win(利益)
となって、上記とは逆になります。
これら4種類の表記の意味はしっかりと覚えておきましょう。
4種類とは次のとおりです。
2 for 1:倍率2倍
3 for 1:倍率3倍
1 to 1:倍率2倍
2 to 1:倍率3倍
1 : 1:倍率2倍
2 : 1:倍率3倍
1 win 1:倍率2倍
1 win 2:倍率3倍
考えてみれば、倍率2倍の勝負(ルーレットの赤・黒とか)は、利益としては薄いことになります。堅実と言えば堅実なので、本当にコツコツと利益を積み上げていく必要がありますね。
ベッティングシステムと倍率
ベッティングシステムとは、カジノなどで、どのような賭け方(ベット)をするかの戦略のことです。戦略なしではたまに勝つことはできても勝ち続けることはできません。
ベッティングシステムには、状況に応じた方法と、いくつかの最適解や指針があるとのことです。
ルーレットのような、直前に行ったゲームの結果が次のゲームに影響しないようなものは、ハウスエッジ(プレイヤーが損をする割合)がある限り、どのような賭け方をしても期待値は100%以上になることはありません。
なので、長期間のプレイで勝利することは難しいのです。
戦略としては、短い回数でゲームを行い、ルーレットの数字に賭け続けるような大勝ち(ハイリスク・ハイリターン)をねらう方法と、ルーレットの赤・黒やダズンにベットするような小勝ち(ローリスク・ローリターン)を継続して利益をねらう方法の2種類があります。
どちらを選ぶかは、賭ける人の資金量と目的によります。
プラス(利益)、マイナス(損失)ともに目標値を設定し、そこで終了するのは良い考え方とされます。
これに対して、バカラやブラックジャックのように、各ラウンドごとにカードを新たにシャッフルしなおさず、前回までに使われたカードの含まれないデックで次のゲームが始まる場合は、常に期待値が変動するため、プレイヤーはそれを利用することができるとされます。
ところがオンラインカジノではディーラー側がこれを回避するため、カードを使い切らず途中でまたシャッフルしなおすことが通常は行われています。なので、バカラやブラックジャックでもルーレットと同じ戦略を取らざるを得ません。
倍率2倍のベッティングシステム
マーチンゲール法、ダランベール法などが有名です。
マーチンゲール法は、ご存じのとおり、まず1単位賭け、負ければその倍の2単位、さらに負ければそのさらに倍の4単位、と賭けていき、一度でも勝てばただちに1単位に戻す、という手法です。
連敗があっても、勝った時点ですべての損失を取り戻したうえに1単位の利益が得られます。
ただし、負けが連続するとすぐに手持ち資金が底をついたり、テーブルリミット(賭け金額の上限)に達してしまい、大敗するケースが多いです。
倍率2倍というのは勝率で50%ですから(実際にはハウスエッジがあるため48%とか49%になる)10回連続して負けるということはあまりないかもしれないので、勝ったところでやめるのが良いわけですが、勝っても利益は1単位ですから、あまりメリットがあるとは言えません。
パーレー法
勝つたびに賭け金を2倍にしていく方法です。2倍配当のゲームに使えます。
短期間で大きな金額を狙う手法ですが、負ければ一気に勝った分もなくなってしまうのでハイリスク・ハイリターンと言えます。
3倍マーチンゲール法
マーチンゲール法の応用で、負けたら賭け金を3倍に増やす手法です。
この特徴は、連敗後の勝利で、最後の賭け金の半分近い利益が出ることです。ただし、最初からこの手法を使うと途中でキャッシュが底をつく危険が高いので、連敗中のそろそろ当たりが出そうというタイミングで使うと良いと思います。
ダランベール法は、負けた場合には賭け金を1単位だけ増やす(その後勝った場合は1単位減らす)手法です。一度の勝ちですぐに今までの負けを取り返すことはできないのが欠点です。ただし、負け続けてもチップの減りは緩やかになるのがメリットと言われます。
倍率3倍のベッティングシステム
コモモ法とモンテカルロ法が有名です。
コモモ法は、倍率3倍のゲームに限られます。2連敗した時点から使用を開始します。
1.最初の賭け金を決める
2.2回続けて負けたら3回目の賭け金は「前回賭け金+前々回賭け金」とする
3.勝ったら次は最初の賭け金に戻す
この繰り返しです。
基本の賭け金を1ドルにした場合は、2連敗後の賭け金は1回目と2回目の賭け金を足した2ドルで賭けるのがココモ法を使用した最初の賭け金です。
更に負ければ、前回と前々回の賭け金を足したものをベットし、勝つまで同じことを繰り返します。
勝てばここまでの負けをすべて取り戻した上に利益が発生します。勝った時点で次のゲームからはベット額を最初の金額に戻す手法です。
倍率3倍のゲームはなかなか勝てませんから、10連敗というのは普通にあります。なので連敗のあと勝って利益が出た時点でやめるのがいい方法です。
私はココモ法を倍率2倍のルーレットの赤・黒に使ってみました。勝ち負けが半々程度なら使えそうですが、連敗した場合は累計損失を全て回収できませんから使わないほうが良いです。
モンテカルロ法は、やや面倒なので、あらかじめ想定したケースを書いておいて、それを見ながら賭けていったほうが間違いがないと思います。
ベッティング法は、どの手法にしても間違えたら思うような結果が出ませんから忠実に再現することが必要だと思います。
モンテカルロ法は、1回の勝ちでこれまでの負けを全部取り返すことはできません。そのかわり賭け金はココモ法にくらべても上がり方がやや少ないので、比較的長く続けることができます。
やり方は次のとおりです。
・最初に「1,2,3」と書く。
・右端と左端の数字を足した額でベットする。
上記なら1+3=4単位をベットする
・負けた場合はベットした額を右端に追加する。
上記なら「1,2,3,4」のように
・勝ったら両端から数字を2つずつ消す。
「1,2,3,4,5,6,7」なら「1,2,3,4,5,6,7」で
「3,4,5」のようになり、ここから続ける。
・数字がなくなるか残り一つになればこのターンは終了で、また最初から行う。
ここがわかりにくいところですが、実際にやってみると勝ちが何度か来ないと数字が消えることはないので、その時点での累計損益より配当金が上回っていればゲームは一旦終了しましょう。
勝って手持ち資金が増えた状態でやめることが大事です。
ではシミュレーションしてみましょう。
・ 最初に「1,2,3」と書く。
・最初のベット額は「1、2、3」で1+3=4単位です。
0.1ドル単位の場合は4を0.4ドルと読み替えてください。5ドル単位の場合は4単位を20ドルと読み替え、10ドル単位の場合は同様に4単位を40ドルと読み替えてください。
1回目のベットで負けました。損益累計は-4単位です。
・2回目のベット額は「1,2,3,4」で1+4=5単位です。
これも負けました。損益累計は-9単位です。
3回目のベット額は次のようにします。
・3回目のベット額は「1,2,3,4,5」で1+5=6単位です。
これも負けました。損益累計額は-15単位です。
もしここで勝っていれば12単位の配当なので損益累計は-9から+3単位に増えます。
このように4回目までは、そのつどベット額を右端に加えて行き、両端の数字を足した額をベットします。
・4回目のベット額は「1,2,3,4,5,6」で1+6=7単位です。
ここで負ければ累計損益は-22単位です。
勝っていれば14単位の配当で累計損益は-1単位に減ります。勝ってもここはプラスにならない点に注意してください。
・勝っても負けても5回目からは次のように書き方を変えます。書き方が変わりますがやっていることは同じです。
・まずは両側の数字を2つずつ消します。
「1,2,3,4,5,6」
すると次のようになりますね。
「3,4」
ここから再開です。
・5回目のベット額は「3,4」で3+4=7単位です。
これも連敗すると累計損益は-29単位です。
ここで勝てば配当は14単位で累計損益は-8単位です。
・6回目のベット額は「3,4,7」で3+7=10単位です。
これも連敗なら累計損益は-39単位です。
ここで勝てば20単位の配当なので累計損益は-9単位に減ります。
・7回目のベット額は「3,4,7,10」で3+10=13単位です。
・8回目のベット額は「3,4,7,10,13」で3+13=16単位です。
ずっと連敗が続けば
10回目のベット額は「3,4,7,10,13,16,19」で3+19=22単位
11回目のベット額は「3,4,7,10,13,16,19,22」で3+22=25単位です。
3倍の倍率だとベットする場所にもよりますが、10連敗というのも普通に起こりますから、15連敗ぐらいまでの想定は必要です。
14連敗で15回目のベット額は「3,4,7,10,13,16,19,22、25,28,31,34」で3+34=37単位となります。
14連敗の場合、ここまでの累計損益は4+5+6+7+7+10+13+16+19+22+25+28+31+34=227単位で-227単位です。
ここで勝てば配当は74単位ですから累計損益は-153単位まで減ります。
連敗が続けば続くほど損失の全額回収はできません。途中で何度か勝つ必要があります。
モンテカルロ法はここに注意しましょう。
有効なベッティングシステム
資金量とテーブルリミットがありますから、この制限がある以上はどの手法にしても必勝法はありません。
上記の手法をベラジョン無料サイトや無料モードで試してみてください。やりにくいと思った方法は向いていないのかもしれません。
大勝利を狙いたいが負ければ大敗するような、ハイリスクハイリターンを望む方は、ベッティング法よりも配当倍率の高いルーレットの「0」に大きなベットをする方が面白いです。「0」って結構出るんですよね。
小さな勝利でいいが大敗はしたくない方には、ココモ法やモンテカルロ法がいいと思います。
私は、連敗しても1回の勝利で累計損失を取り戻せる上、多少の利益が出るココモ法がやりやすいと思いました。
ひとつ注意したいのは、無料ゲームと実際に賭けるゲームでは、実際に賭けるゲームの方が勝率が小さいように感じました。
なので、資金には十分な余裕が必要です。例えばココモ法なら1ドルベットで始める場合は、15連敗した時点で累計損失が1596ドルになり16回目のベット987ドルと合わせた2583ドル以上ないと大敗となります。
連敗の場合は勝利した時点でゲーム終了とすることが大事です。
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