マーチンゲール法という名前は聞いたことがあると思います。
負けたら賭け金を2倍にしていく賭け方ですね。
勝ったら最初の賭け金に戻します。
使うのは、ルーレットが中心で、アウトサイドベットの赤・黒、奇数・偶数、小さい数字・大きい数字の2択のどちらかに賭けるときに使います。
この2択の位置を倍率2倍の位置といいます。
勝率で言えば、勝つか負けるかなので勝率は50%です。
連敗するたびに賭け金を倍にするとこうなります。
1ドル ⇒ 2ドル ⇒ 4ドル ⇒ 8ドル ⇒ 16ドル ⇒ 32ドル ⇒ 64ドル ⇒ 128ドル ⇒ 256ドル ⇒ 512ドル ⇒ 1024ドル ⇒ 2048ドル ⇒ 4056ドル・・・・
10回連敗すると11回目の賭け金は1024ドルにも・・・
しかも11回目で勝ったときの利益はたったの1ドル(最初の賭け金分)だけ。
一般的には「めっちゃ怖い手法」と言われているようです。
でも実際には違うんです。
ただの「めっちゃ怖い手法」だったらこんなに普及するはずもないし、第一だれも使いません。
使われるのは、やはりメリットがあるからです。
マーチンゲール法は勝率50%の勝ちやすい方法
マーチンゲール法を使うのは、赤か黒かのどちらかに賭けるような場合です。つまり勝つか負けるかの勝率50%の場面でしか使いません。
言い換えれば、コインを投げて表か裏のどちらかが出る確率です。
10回投げて10回全部裏が出ますか?
まず出ません。
絶対でないとは言いませんが、裏が出たら負けとするなら、10回連続して負けることはまずありません。
7回ぐらいなら連続して負けるかもしれませんし、実際に経験したことも何度かあります。
でも8回目は勝つんです。
確率でいうと、1回目に負ける確率は50%ですから、次のようになります。
50%(1回目) ⇒ 25%(2回目) ⇒ 12.5%(3回目) ⇒ 5.25%(4回目) ⇒ 2.625%(5回目) ⇒ 1.312%(6回目) ⇒ 0.656%(7回目) ⇒ 0.328%(8回目) ⇒ 0.164%(9回目) ⇒ 0.082%(10回目)・・・
0.082%と言うのは、逆に言うと勝つ確率99.918%という確率なんです。
7連敗する確率は0.656%(勝つ確率99.344%)、そして8回目で勝つ確率は99.672%です。全体として勝ちやすい手法と言えます。
1回勝つたびに利益が加算される
10連敗しても次で累積損失を全部回収できるのはわかったけれど、利益はたった1ドル(最初の賭け金分)だなんて。リスクの割には利益が少ないよね。
こう仰るのよくわかります。
ただ、勝率50%と言うのは、10回スピンすれば平均的には5回前後は勝てる計算になります。
最初の賭け金を1ドルで開始したとすると、勝つたびに1ドルの利益が出ます。
20回スピンして10回勝ったとすると、10ドルの利益が出るんです。
時間にして10分ほどです。
時給換算で1時間6000円。しかも遊んで得られる利益です。
これって、効率が良くないですか?
コツは勝ってゲームを降りること。
これが守られれば、負けることはありません。
無料版でマーチンゲール法を試してみた結果です。
赤・黒の赤に賭け続けました。
スピン回数 | 賭け金 | 当たり位置 | 勝敗 | 損益 | 累計損益 |
1 | 1ドル | 赤 | ○ | +1.0 | +1.0 |
2 | 1ドル | 黒 | × | -1.0 | 0 |
3 | 2ドル | 黒 | × | -2.0 | -2.0 |
4 | 4ドル | 黒 | × | -4.0 | -6.0 |
5 | 8ドル | 黒 | × | -8.0 | -14.0 |
6 | 16ドル | 黒 | × | -16.0 | -30.0 |
7 | 32ドル | 黒 | × | -32.0 | -62.0 |
8 | 64ドル | 赤 | ○ | +64.0 | +2.0 |
9 | 1ドル | 赤 | ○ | +1.0 | +3.0 |
10 | 1ドル | 赤 | ○ | +1.0 | +4.0 |
11 | 1ドル | 赤 | ○ | +1.0 | +5.0 |
12 | 1ドル | 黒 | × | -1.0 | +4.0 |
13 | 2ドル | 赤 | ○ | +2.0 | +6.0 |
14 | 1ドル | 黒 | × | -1.0 | +5.0 |
15 | 2ドル | 赤 | ○ | +2.0 | +7.0 |
16 | 1ドル | 黒 | × | -1.0 | +6.0 |
17 | 2ドル | 黒 | × | -2.0 | +4.0 |
18 | 4ドル | 赤 | ○ | +4.0 | +8.0 |
19 | 1ドル | 赤 | ○ | +1.0 | +9.0 |
20 | 1ドル | 赤 | ○ | +1.0 | +10.0 |
いきなりの6連敗でしたが、その後は勝ったり負けたりしながら、20回スピンして10回勝ちました。勝ってやめたので利益は10ドルとなりました。
勝つときも負けるときも続きますが、いずれは勝ちます。
慎重を期すなら18回目で勝ったときにやめても良いわけです。
利益がある程度出ていれば、21回目もやって、負けたら-1.0ドル減るだけなのでそこでやめても良いわけです。その場合は利益は+9ドルになります。
2つ目のコツは「欲を出さないこと」に尽きます。
マーチンゲール法は10連敗までを考えて最初の賭け金を計算する
もちろん15連敗も20連敗も確率的にはゼロではありません。
でも、2回に1回勝つ勝負では、実際にやってみると最高に連敗しても7連敗あたりまでです。
なので、余裕を見て10連敗を想定して資金を用意すれば、次は勝って累積損失を全部回収してわずかですが利益が出てやめることができます。
10連敗までを想定したときの必要資金は次のようになります。
連敗回数 | 賭け金 | 勝敗 | 損益 | 累積損益 |
1 | 1ドル | × | -1.0 | -1.0 |
2 | 2ドル | × | -2.0 | -3.0 |
3 | 4ドル | × | -4.0 | -7.0 |
4 | 8ドル | × | -8.0 | -15.0 |
5 | 16ドル | × | -16.0 | -31.0 |
6 | 32ドル | × | -32.0 | -63.0 |
7 | 64ドル | × | -64.0 | -127.0 |
8 | 128ドル | × | -128 | -255 |
9 | 256ドル | × | -256 | -511 |
10 | 512ドル | × | -512 | -1023 |
11 | 1024ドル | ○ | +1024 | +1.0 |
10連敗時の累積損失は1023ドル
11回目の賭け金は1024ドル
この合計の2047ドルが最低必要です。
手持ち資金から逆算すれば、最初の賭け金をいくらにすれば良いのかが分かります。
最初の賭け金を0.1ドルで始めれば、金額は10分の1になりますから、205ドルがあれば勝ってやめられるでしょう。
手持ち205ドルなら0.1ドルスタート
手持ち510ドルなら0.2ドルスタート
余裕は大きければ大きいほどいいです。
マーチンゲール法は必勝法ではありません。
手持ち資金が尽きればそこでゲームオーバーです。
また、テーブルリミット(賭け金の上限)に達すれば、そこで終了です。
マーチンゲール法は、欲を出さずにコツコツと利益を積み重ねていく手法です。
なお、倍率2倍のゲームは、バカラやブラックジャックもそうですから、賭け金の計算に応用ができます。
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